【労務管理】遅刻時間を年次有給休暇として処理した上で、さらに残業時間が生じた場合、「時間外割増賃金」は発生しますか?~大雨災害で生じたトラブル~
現場でよくある事例
8月某日、大雨災害により公共交通機関は運休、高速道路も通行止めになりました。
そのため、この日は多くのスタッフが2~4時間の遅刻をしました。
Aデイサービスでは、遅刻した時間を含む半日分の時間を特別に「有給休暇」として処理しました。
しかしその日、所定終業時刻を超えて勤務したスタッフが数名おり、「有給で処理された時間と実際に勤務した時間を通算したら8時間を超えました。
この場合、時間外割増賃金を支払ってもらえるんでしょうか?」と質問がありました。
ちなみに、当デイサービスの就業規則には「始業・終業時間を繰り上げ、繰り下げることがある」などの規定はありません。
こういった場合はどうなるのでしょうか?
医療・介護・障害福祉関係団体との賃上げに関する意見交換会
2024年1月19日に医療・介護・障害福祉関係団体との賃上げに関する意見交換会が開催されました。
「賃上げ促進税制」は、中小企業の場合1.5%、2.5%の賃上げで、賃上げの45%※を法人税から控除可能としており、赤字等で控除しきれなかった場合、5年間の繰り越しが可能となっています。
【労務管理】「慶弔休暇の取り扱い」に関する取り決めが曖昧な場合、年次有給休暇の出勤率の計算などはどうしたらいいのか?
現場でよくある事例
Tデイサービスでは、正職員・嘱託職員(1年契約)に対し、慶弔休暇を付与することになっています。
慶弔休暇を取得した期間は有給ですが、就業規則には、年次有給休暇の出勤率を算定する場合、慶弔休暇を取得した期間を出勤したものとして扱うか、あるいは欠勤したものとして扱うか明記していません。
こういった場合、どのように処理するのが妥当でしょうか?
これからの介護
2040年の介護業界
介護崩壊前夜2人に1人が介護難民…施設も入れなくなる
必要な介護職290万人に対し、介護従事者145万人の可能性も
能登の震災から2週間
能登地震から2週間が過ぎました。
被災後の経過や現状等について、BCP(事業継続計画)の視点も交えて、概要述べます。
【労務管理】役職手当の落とし穴〜名ばかり管理職問題〜
現場でよくある事例
役職手当を付与しているスタッフに、時間外手当・休日出勤手当を付与していないのはダメですか?
Hデイサービスでは、管理者であるAさんを「労働基準法上の管理監督者である」として、役職手当を毎月1万円支給し、時間外手当・休日出勤手当は支給していません。
Aさん本人からの苦情はありませんが、ここだけの話、時間外手当が支給される一般職員の賃金の方が高いという逆転現象が起きています。
これは法的に問題はないのでしょうか?
なお、Aさんの職務内容は管理者として会議に出席して実績報告などをすること以外は、ほかの職員と同様です。
出・退勤時にはタイムカードを押し、遅刻・早退などをするときは労務担当者への報告義務があり、不就労分は減額されています。
また、パートスタッフを採用する権限はありませんが、職員に対して時間外勤務を命ずる権限は付与されています。
介護報酬は1.59%引き上げ、障害福祉は1.12%プラス改定へ
2024年度の介護報酬改定は1.59%引き上げとなる見込みで、そのうち賃上げ対応部分は0.98%となります。
また施設の水道光熱費等や物価高などの影響対応分として0.45%相当がプラスされます。
上記によって事業者は実質的に計2.04%相当の引き上げが見込まれています。
介護報酬の引き上げ幅について、財務省は1%強、厚生労働省は約3%を主張・要望し調整していました。
【労務管理】採用時の「安全衛生教育」について
現場でよくある事例
介護事業所でも新規に職員を採用した場合は、安全衛生教育を実施する必要がありますか?
あるとしたら、具体的にどのような教育をすればいいのでしょうか?
また、これは臨時雇用の職員にも必要でしょうか?
【2023年12月初旬の関連ニュース】外国人新制度は後退!?自民案3年転職不可 ほか
【1】外国人新制度は後退!?自民案3年転職不可
自民党は2023年12月12日に技能実習制度に変わる新制度に関する提言案を示しました。
当分の間は特定の企業で3年間就労することを基本とする内容となっています。
政府案の原則1年超の案からは後退する内容となっています。