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【基準・算定要件のポイント】個別機能訓練計画書類作成の視点

上位計画との整合性


個別機能訓練計画は、通所介護の中の一つのメニューです。

したがって、通所介護が目指す方向性と一致している必要があります。

また、通所介護は、一人の利用者が受けるサービスの中の一つです。

したがって、介護全体の方向性を示す「居宅サービス計画」の方向性と一致している必要があります。


厚生労働省通知では、以下の通り定められています。


個別機能訓練計画の作成にあたっては、居宅サービス計画、通所介護計画又は地域密着型通所介護計画と連動し、これらの計画と整合性が保たれるように行うことが重要である。
(老認発0316 第3号 老老発0316 第2号 令和3年3月16日)



【サービスの質向上】自立支援の視点での入浴訓練の進め方

以下のような流れで入浴訓練を進めることで、自立への意欲を高め、効果的な訓練が実施できます。

入浴介助加算の算定要件には訓練は含まれていません。

しかし、ここでは加算とは関係なく、入浴の自立に必要な機能訓練の一つとして入浴訓練の進め方を述べています。



【基準・算定要件のポイント】通所介護費の算定に係るサービス提供時間

通所介護費の算定に係る「時間」の考え方


通所介護の時間は主に「営業時間」「運営規程上のサービス提供時間」「ご利用者ごとのサービス提供時間」「実際に利用した時間」に分けられます。

ご利用者ごとのサービス提供時間は、「必要なサービスを提供するために必要な標準的な時間を設定すること」と決まっており、一人ひとりの生活状況が違うように、必要なサービスやそれに要する時間がご利用者ごとに異なります。

実際には運営規程上のサービス提供時間と、ご利用者ごとのサービス提供時間は同じ時間設定になっていることが多いです。

しかし、実際には病院受診や急な体調不良のため、その日の利用を途中で中止したり、交通事情などによって送迎に時間がかかり事業所への到着が遅れるなど、計画されたサービス提供時間と実際に利用した時間に差が生じることがあります。



【基準・算定要件のポイント】個別機能訓練計画書作成の注意点

希望欄の記載

本人の希望、家族の希望は、重要な情報です。

それは、そのときにおける本人・家族の心理状態、症状への理解、関心度等を反映しているからです。

例えば、本人に何か希望があるか聞いたときに「特にありません」という場合、


「(夢も希望もないので)特にありません」

「(どうせかなえてくれないのだから言っても無駄なので)特にありません」

「(思いつくことは)特にありません」

「(今、順調にいっていてこのままでよいと思うので)特にありません」


など、その言葉の背景にある感情・心理などでアプローチの仕方も変わってきます。

同様に、家族に『本人の家庭での役割』として何か希望があるか聞いたとき、「何もしてほしくない」という場合も、背景によって家族に対するアプローチが変わります。


「(後からやり直すのが面倒なので)何もしてほしくない」

「(かえってこちらの手がかかるばかりだから)何もしてほしくない」

「(とにかくベッドの上でじっと寝ていてほしいので)何もしてほしくない」

「(動いて転倒でもしたら入院費用がかかるから)何もしてほしくない」

「(何にもできないに決まっているから)何もしてほしくない」

「(今はまだ危ないので)何もしてほしくない」

「(今はリハビリ・訓練を頑張るときなので)余計なことは何もしてほしくない」

「(失敗して自信を失うとかわいそうだから)何もしてほしくない」


本人・家族の希望は、正確にアセスメントできるように、できるだけ本人・家族が表現した言葉で、ポイントが把握できるように記載しましょう。



【サービスの質向上】手続き記憶を引き出す介助

今までにしていた「自分の動き」を自然に誘発する介助をしよう


認知症の方は記憶障害を起こしやすいのですが、記憶の中でも手続き記憶は比較的、後まで保たれやすい記憶となっています。

そのため認知症の介護では手続き記憶を活用する介助、手続き記憶を引き出す介助が有用となります。

認知症の方の介助では、これまで生活の中で何回も繰り返してきた自然な動作を引き出す介助が有効です。




【サービスの質向上】入浴環境と介助の基本

心地よい入浴環境を整える


入浴する環境が心地よくないと、入浴の自立への意欲も高まりません。

入浴時は、脱衣室の室温が22〜25℃、浴室が25℃前後、湯温は38〜40度程度に設定しましょう。
(本人の好みなどによって設定温度は上下しますが、血圧変動を避ける点から考えると、上記のような温度になります)



【マーケティング×利用者増】ホームページを充実させて認知度を高めよう!Part2

今回は内部データ分析を中心に解説します


前回の記事で、世の中は第0印象で評価される時代なので、自社ホームページを制作することはもちろん、SEO対策を実施して

露出度を高めていく必要があることを説明しました。また、基礎的なSEO対策の手法についてもお話をさせていただきましたね。

今回は、そういった日々の活動や自社ホームページがうまく機能しているのかどうかを定量的に評価するための手法について

解説を行っていきます。


今回は「データ解析」が中心です。

難易度は誰でもわかる「初級編」程度にまとめてみましたので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。


解析に使用するのはGoogle Analytics(以下、GA)です。

GAは、「サイトへの訪問者数」や「「サイト内でのユーザー行動」等を分析することができる便利ツールで、

設定方法についてはこちらの記事が優秀なので、サイトに設定してからこちらの記事を見るようにしてください(*^^*)


それでは、具体的なGAの使い方(効果的で実践的な)について解説をしていきます。



【サービスの質向上】BPSDの発生機序

BPSDは高次脳機能障害を基盤とするところへ何らかの要因がきっかけとなり発生する

BPSDは、記憶障害や注意障害などの高次脳機能障害を基盤とするところに、何らかの因子がきっかけとなって二次的に発生する症状です。

記憶障害や注意障害そのものから直接発生するのではなく、そのときの身体状況やコミュニケーション、環境、活動、心理状況などによって惹起・助長されるものです。

従って、介護職はBPSDに対応する際、どのような障害が基盤となり、どのような身体状況・コミュニケーション・環境・活動・心理状況が症状発生に関与したのかを推測することが必要です。

また、どのような状況がBPSDを発現させやすいのかを把握し、そのような状態をつくらないことも重要となります。



【サービスの質向上】入浴のリスクマネジメント

入浴時に多い事故を防ぐ

入浴時に多い事故は以下の通りです。

入浴時には溺水や熱傷など、命にかかわる重大事故が起きやすいため、浴室の環境設定や本人の体調の事前チェックなど、リスクマネジメントが重要です。

また、「入浴時に起きやすい6大リスク」も覚えておきましょう。

リスクマネジメントでは、発生予防、発生時対応、発生後対応の3つのフェーズでの対応が必要です。

発生予防は、個人の努力に頼るのではなく、物理的環境やシステムの改善など、組織としてリスクの発生を予防する仕組みを作りましょう。



【基準・算定要件のポイント】個別機能訓練加算Ⅰについて

個別機能訓練加算Ⅰには、(イ)と(ロ)があります。

個別機能訓練加算Ⅱは、利用者ごとの個別機能訓練計画書の内容等を厚生労働省にLIFEを用いて提出し、フィードバックを受けサービスの質の向上を図ることが要件です。


【個別機能訓練加算】

■個別機能訓練加算Ⅰ(イ)…56単位/日

・専従の機能訓練指導員が直接実施。

・心身機能、活動、参加にバランスよく働きかける目標を設定。

・個別または5人までの小集団に実践的訓練を実施。


■個別機能訓練加算Ⅰ(ロ)…85単位/日

(イ)の要件にプラスして、サービス提供時間帯を通じて専従の機能訓練指導員を1以上配置。


■個別機能訓練加算Ⅱ…20単位/月

・個別機能訓練加算Ⅰ(イ)または(ロ)の上乗せ評価(LIFE活用加算)。

・月に1回算定。



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