2022.01.27
■目に入ること
認知症高齢者の方も一般の高齢者と同様に円背傾向が進んでいきます。
円背の方は顔や視線が下向きになりやすく、上方が見えにくくなります。
そのため、掲示物が高いところに設置してあると、せっかくの掲示物も目に入らず、掲示物で伝えたいことが伝わりません。
認知症の有無にかかわらず、掲示物などはまず高齢者が見やすい高さに設置する必要があります。
また、認知症の方は注意の範囲も狭くなっていることが多く、左右の注意の範囲に比べ、上下の注意の範囲のほうがより狭くなる傾向があるようです。
そのため、認知症高齢者の方は、一般高齢者の上方の見づらさに加えて、上方の掲示物がさらに目に入りにくくなります。
2022.01.26
利用定員を超えてサービスを行った場合、利用者全員につき、その月の請求から30%減算になります。
■定員超過利用時の減算
総単位数から30%減算/1月につき
<チェックポイント>
・1月の利用者数の平均が利用定員を上回っていないか
・定員超過に該当する場合、翌月から定員超過が解消された月まで減算しているか
・定員超過に該当する場合に算定不可となる加算を算定していないか
2022.01.25
認知症初期には「記憶力(エピソード記憶)」「注意力」「認知力(注意の分割)」「計画力」などが低下する
認知症では、記憶力、注意力、認知力、計画力などが早期から低下します。
記憶力ではエピソード記憶が低下しやすく、注意力では注意の分割(分配)機能が低下しやすいため、これらの機能低下について考慮したケアを提供する必要があります。
2022.01.25
運営基準に関する実地指導の標準確認項目には、さまざまなことが規定されています。
「内容及び手続の説明及び同意」
利用申込者への重要事項の説明、同意について規定している。
■チェックポイント
・重要事項の内容に不備などはないか
・利用申込者または家族へ重要事項を説明し、同意を得てから利用手続きを行っているか
・重要事項説明書を交付しているか
2022.01.23
必要な設備・備品をチェックしよう!
事業所は、以下のように「食堂及び機能訓練室」「静養室」「相談室及び事務室」「消火設備・その他の非常災害に際して必要な設備」「通所介護の提供に必要な設備及び備品」を備えることが必要です。
【食堂及び機能訓練室】
・食堂及び機能訓練室は、それぞれ必要な広さを有し、その合計した面積は3㎡×利用定員以上とする
・食堂及び機能訓練室は、食事や機能訓練に支障がない場合、同一の場所でも良い
【静養室】
・利用者の静養しやすい設備とする
【相談室及び事務室】
・遮蔽物の設置などにより相談内容が漏えいしないよう配慮する
【消火設備・その他の非常災害に際して必要な設備】
・消防法、その他の法令などに規定された設備を設置する
【通所介護の提供に必要な設備及び備品】
・通所介護に必要な設備・備品は、提供するサービスによって異なる。例えば、入浴を提供する場合は、ご利用者のプライバシーに配慮し、十分なスペースのある脱衣室や浴室が必要となる
2022.01.18
栄養アセスメント加算は管理栄養士を配置し、利用者ごとの低栄養のリスクなどを把握して栄養相談などを行い、必要に応じてケアマネジャーに栄養改善サービスの検討を依頼するなどの対応を行うことなどが要件の加算です。
■栄養アセスメント加算
50単位/1月につき
2022.01.17
「課題解決型アプローチ」「目標指向型アプローチ」「ナラティブ・ベイスド・ケア」「エビデンス・ベイスド・ケア」の4つすべてが大事
「車の両輪」という表現がありますが、認知症ケアでは「ナラティブ・ベイスド・ケア(個々の人生・生活の語りに基づくケア)」と「エビデンス・ベイスド・ケア(科学的根拠に基づくケア)」の両者が重要であり、この2つの考え方は「車の両輪」といえます。
また、アプローチ法には、「課題解決型アプローチ」と「目標指向型アプローチ」の2つがあり、解決できる課題は「課題解決型アプローチ」で対応し、他は「目標指向型アプローチ」で対応します。
この2つとも認知症ケアでは必要となるので、もう一つの「車の両輪」といえるでしょう。
従って、認知症ケアはこれらの両輪すべてが重要な働きをする「4WD車」と言ってもよいかもしれません。
2022.01.16
口腔・栄養スクリーニング加算は、利用開始時及び6月ごとに1回、利用者の口腔の健康状態・栄養状態のスクリーニングを行った場合に算定できる。
■口腔・栄養スクリーニング加算
・口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅰ)…20単位/回 ※6月ごとに1回
・口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅰ)…5単位/回 ※6月ごとに1回
2022.01.12
まず「人」として「かかわる」「とらえる」「考える」
脳卒中に合併する「高次脳機能障害」は症状が多彩です。
そのため症状そのものに興味が向き、さまざまな評価ばかり実施され、具体的なリハビリ対応はおろそかになってしまい、批判されたことがありました。
また、セラピストや看護師、医師に都合の悪い高次脳機能障害の症状、(例えば、注意力の低下、自発性の低下など)があると「やる気がない」など本人のせいにされたり、易怒性があると「病気で人が変わった」と判断されたりするなど、すべて病気のせいにされたりしていました。
しかし、それらの多くは、環境設定やセラピストたちのかかわり方の工夫で解決することも少なくないことが分かってきました。
認知症の場合も、同じような歴史を繰り返している気がします。
「認知症だからしょうがない」「それが認知症の特徴だ」などと病気や本人に原因を押し付け、自分たちのかかわり方や環境設定に原因があると考えていないことが多いようです。
まず、記憶力が低下したり、認識力が低下したりしたとき、人として当然起こる反応ではないかという考え方で、症状の発生理由を考えることが大切です。
2022.01.11
若年性認知症の利用者に対して、個別に担当者を決めてサービスの提供を行った場合に算定できる。
■若年性認知症利用者受入加算
若年性認知症利用者受入加算…60単位/1日につき