第120回社会保障審議会介護保険部会【厚生労働省】
2025.05.20
厚生労働省は2025年5月19日(月)に「第120回社会保障審議会介護保険部会」を開催し、次期介護保険制度改正に向けた具体的な議論として以下の議事題で行いました。
[1]人口減少・サービス需要の変化に応じたサービス提供大切について
<意見>
・「中山間部」「大都市部」「一般市」3種の区分についての明確な定義づけか必要
・一つの自治体の中に上記3種の地域が混在しており、自治体レベルでの区分は不適切
・3種の区分をまたいでサービスを利用している利用者もおり、ケアマネージメントが煩雑になるのは避けてほしい
・中山間部は役場の職員でさえ人材不足のため、自治体に事業を任せるといっても人材がおらず実際は不可能
[2]介護人材確保と職場環境改善・生産性改善、経営視点について
<意見>
・中山間部での基準緩和
・サービスの質の低下への危惧
・介護保険制度としての介護サービスの公平性の担保
月刊デイ 編集長:妹尾弘幸の雑感
中山間部等では、事業サービスの継続から人員基準等の緩和も必要ですが、基準緩和下でのサービスの単価はその分下げないと理論整合が取れません。
単価が下がると、事業所収入は低下し職員賃金も上げにくくなり、事業所閉鎖の増加、人材不足がさらに進んでしまうという悪循環に陥る可能性もあります。
【第120回社会保障審議会介護保険部会】