夏のベア…平均賃上げ率2.07%

2022.08.29

基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた平均賃上げ率は2.07%(6,004円)となり、前年を0.29ポイント(824円)上回った。

総務省によると、賃金の実質水準の基準となる物価は、7月で前年同月比3.1%上昇。

第一生命経済研究所の試算では、2人以上暮らしの世帯で年間10万円の負担増となる。

東京証券取引所の全企業のうち22年3月期に純利益が最高益だった企業は3割に上っており、労働分配率は歴史的低水準にあるため、企業の賃上げ余力は十分にある。

ベアで社員の生活を守る意識は企業に広まりつつある。



月刊デイ編集長:妹尾弘幸の雑感


介護職不足の緩和対策として、一般産業との賃金格差を埋めるために、ベア支援加算が実施されていますが、一般企業もベアを実施しています。

そうすると賃金格差は縮まらないということになるため、ベア加算は更なる加算率アップが必要です。