2020年度の介護給付費10兆円超え
2021.08.21
厚生労働省は公表している介護保険事業状況報告の月報(暫定版)を元に計算すると、2020年度の介護給付費費が10兆2260億円に達しました。
政府の推計によると、団塊の世代が75歳以上になる2025年度には、給付費の規模は15兆円になる見込みとしています。
雑感
2021年8月より、介護負担上限額や特別養護老人ホーム・短期入所生活介護での食費の負担増などが実施されていますが、効果は微々たるものにすぎません。
2024年度の介護報酬改定(診療報酬同時改定)では、大きな改革が実施される可能性があります。
今まで、何度となく改定における議題に上がった項目を押さえておきましょう。
(1)ケアマネの自己負担
(2)2割、3割負担者の対象拡大
(3)杖等の一部レンタル対象品を販売または自費とする
(4)生活支援を給付対象から外す
(5)軽度者を給付対象から外す
(6)施設の食費・居住費の自己負担
(7)集合住宅、同一建物等のさらなる減額
(8)訪問看護ステーションからの訪問リハの適正化
などがあります。
現在、新型コロナ対策等で国家財政状況は困窮化を極めています。
2024年は医療と介護の同時改定の年ですので、社会保障費関係の大きな改定が予測されます。