首相の所信表明

2022.10.06

臨時国会召集に伴い、2022年10月3日に岸田首相が所信表明演説を実施しました。

介護に関係すると思われる部分をピックアップしてみました。


 

(1)構造的な賃上げ

「公的価格においても制度に応じて民間給与の伸びを踏まえた改善などを図ると共に、見えるかを行いながら看護・介護・保育をはじめ現場で働く方々の処遇改善や業務の効率化、負担軽減を勧めます」

「リスキリング、すなわち成長分野に移動するための学び直しへの支援策の整備…」

「個人のリスキリングに対する公的支援については、人への投資策を5年間で1兆円…」


(2)包摂社会

「全世代型社会保障の構築を進め…略…女性活躍、孤独・孤立対策など包摂社会の実現に取り組みます…」



月刊デイ編集長:妹尾弘幸の雑感


介護職のベースアップ支援加算が始まっていますが、制度創設時に想定していなかった「物価高」「民間賃金アップ」「最低賃金アップ」を考慮に入れないと当初の目的である、介護職の相対的賃金向上に繋がりません。

最低賃金は3%以上上がっており、民間の賃金も上昇志向ですので、当初の割合よりも増やした6%程度の賃金アップを見込んだ処遇改善加算が必要です。

したがって、ベースアップ支援加算の割合を倍増する必要があるでしょう。