幼稚園送迎バスに3歳児置き去りで死亡

2022年9月5日（月）午後2時10分頃、静岡県牧之原市の私立川崎幼稚園のバスの中で、3歳の女の子が倒れているのが見つかりました。

園児の帰宅出発の準備をしていたところ、バスの中で意識不明の状態で発見されました。

その後、救急搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

この日の牧之原市の最高気温は29.5℃。

当日の送迎はバスの運転をしていた園長と同乗していたのは派遣職員の女性でした。

バスが園に到着し、園児を降ろした後、屋外の駐車場に停めていました。

園長は取り残された子供がいないかを確認しておらず、同乗していた女性スタッフが確認していたかどうかも分からないということです。

この事故の情報

その日は通常の送迎運転手が休みのため、73歳男性の理事長が代理で運転手を務めていました。

当日は6名の子供が乗車していました。

理事長のほかに70代の女性派遣スタッフも同乗し助手席に座っていたとのことです。

スタッフは、乗車時に一人ひとりのチェックはしていましたが、降車時のチェックはしていませんでした。

送迎車は子どもを降ろした後、園から数十メートル離れた屋根のない駐車場に駐車し、ドアをロックしていました。

月刊デイ編集長：妹尾弘幸の雑感

夏に送迎車内の降ろし忘れで死亡する事件が後を絶ちません。

・2010年７月　千葉市木更津　通所介護　81歳女性死亡

・2017年７月　埼玉県上尾市　障害サービス　19歳男性死亡

・2021年７月　福岡県中間市　保育園　5歳男児死亡

・2022年９月　静岡県牧之原市　幼稚園　3歳女児死亡

送迎業務があるサービス事業所は、サービス種別を問わず、車内降ろし忘れ防止の具体的対応策を作成する必要があります。

いつどのように車内チェックをするのか、チェックそのものを忘れないようにする方法などを具体的に決めてください。