【傍聴報告】第230回社会保障審議会介護給付費分科会

2023.11.13

2023年11月6日(月)に「第230回介護給付費分科会」が開催され、傍聴したので報告します。

今回は、「訪問系」「ケアマネ」「処遇改善」「新サービスの訪問通所介護」について話し合われました。

各論点は以下の通りです。



訪問介護


【論点1】訪問介護における看取り期の利用者への対応

【論点2】訪問入浴介護における看取り期の利用者への対応

【論点3】訪問介護における同一建物等居住者にサービス提供する場合の報酬

【論点4】訪問介護における中山間地域等における移動距離等を踏まえた報酬の見直し


訪問看護


【論点1】専門的なケアのニーズが高い利用者への対応

【論点2】看取り体制の強化

【論点3】訪問看護における持続可能な24時間対応体制の確保

【論点4】理学療法士等による訪問看護の評価

【論点5】円滑な在宅移行に向けた医療と介護の連携

【論点6】訪問看護と他介護保険サービスとの更なる連携強化


訪問リハ


【論点1】リハビリテーションにおける医療・介護連携の推進

【論点2】介護予防訪問リハビリテーションの質の向上に向けた評価

【論点3】認知症リハビリテーションの推進

【論点4】 訪問リハビリテーション事業所のみなし指定

【論点5】リハビリテーション計画の作成に係る診療未実施減算

【論点6】訪問リハビリと介護予防訪問リハビリの評価の適正化

【論点7】地方分権


居宅療養指導


【論点1】薬剤師による情報通信機器を用いた服薬指導の評価

【論点2】在宅患者への薬学的管理及び指導の評価

【論点3】薬局に勤務する管理栄養士による居宅療養管理指導の評価

【論点4】居宅療養管理指導(管理栄養士)の見直し

【論点5】管理栄養士及び歯科衛生士等の居宅療養管理指導の算定対象の見直し


居宅介護支援


【論点1】医療介護連携の推進

【論点2】公正中立性の確保

【論点3】質の高いケアマネジメント(特定事業所加算の見直し)

【論点4】他のサービス事業所との連携によるモニタリング

【論点5】ケアマネジャー1人当たりの取扱件数

【論点6】介護予防支援の円滑な実施

【論点7】同一の建物に居住する利用者へのケアマネジメント


介護人材


【論点1】処遇改善加算の一本化

【論点2】職場環境等要件等の見直し


訪問通所介護


【論点1】複合型サービスの組合せと機能・役割

【論点2】基準の考え方

【論点3】報酬の考え方


上記の中のいくつかをピックアップして報告します。

訪問看護ステーションからPT・OTらが訪問してリハを提供することについては、看護師の訪問件数との割合に応じて評価したらどうかとの意見が出ました。

訪問リハでは、老健にみなし指定を取り入れるとの提案がありました。

ケアマネについては、1人当たりの担当件数が44件まで、ICT等活用の場合は49件まで可とする提案について、大きな反対意見は出ませんでした。

ただケアマネ不足が激化していることから、ケアマネ業務を適切に評価してほしいとの要望が複数出ました。

処遇改善の一本化の提案に対して、反対意見は出ませんでした。

訪問通所介護については、数名の委員から反対意見は出ました。

また、地域密着型サービスに対する懸念が複数出ました。

既存の通所介護、訪問介護が実施できるようにすべきとの意見が出ました。


【第230回社会保障審議会介護給付費分科会資料】

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36124.html