【令和4年度】介護事業所・施設での虐待が856件で過去最高

2024.01.05

厚生労働省が2023年12月22日に発表した資料によると、高齢者に対する虐待は年々増加しており、令和4年度は通報件数2795件、虐待と判断された件数856件と共に過去最高となりました。



家族等による虐待も同様に相談件数38291件、判断件数16669件と過去最高となっています。


虐待が認められた施設の内訳は、特養274件(32.0%)、有料老人ホーム221件(25.8%)、グループホーム102件(11.9%)、老健90件(10.5%)でした。


虐待の種類は、身体的虐待が57.6%で最も多く、次いで心理的虐待33.0%、介護等放棄23.2%でした。


虐待された高齢者の内訳は、要介護度3以上が76.5%、認知症日常生活自立度Ⅱ以上が80.4%となっています。


虐待者の男女比はほぼ一緒ではありますが、勤務割合の男女比(男性:2、女性:8)からすると、相対的に男性が多い結果となります。


【令和4年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果】

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000196989_00025.html