認知症ケアも一般のケアも “基本は同じ”

2021.07.26

認知症のケアもほかの疾患のケアも基本的な考え方は同じ

必要なケアを提供しつつ、訓練やリハビリで機能の改善を目指し、残存機能の活用と環境やかかわり方を工夫してできることを増やし(または低下を遅らせ)、自宅での活動・参加を改善するとともに、本人の生活・人生が充実する(QOLが向上する)目標を設定し、それを達成していきます。



具体的には、筋力や可動域などの身体機能の低下が原因でできないことがある方の場合は、


「筋力増強をする」

「重さを軽減する」

「手を添えて支える」

「関節可動域訓練をする」


などの対応になり、認知症の方のように、認知機能の低下が原因でできないことが増えている場合は、


「認識しやすい環境にする」

「工程を簡潔にする」


などの対応になります。


また、認知症の方の場合、ケアをする上で困難な症状としてBPSD(周辺症状)を挙げる方もいますが、BPSDはすべての人に出現するものではなく、何らかのきっかけがあって出現しているので、まずはそのきっかけ(発生原因)を見つけ、対応しましょう。