自己遂行の支援(最適介助量と環境の工夫)

2021.08.20

最適介助量


自己遂行では、本人にとっての最適な介助量が最も大切です。

現在、「手伝い過ぎ=過剰介護」が問題になっており、過剰介護が本人の機能低下、能力低下を引き起こしているといわれています。

本人の機能・能力を見極め、適正な介助量で介護することが大切です。




最適介助量の例(食事場面)


(1)言えば理解してくれる

→「箸はここにありますよ」と言えば、自分で取りに行ける。

(2)置けば取ってくれる

→テーブルの上に箸入れを置けば、自分で取れる。

(3)持つことを支援すれば使える

→箸を持たせてあげれば、後は自分で食べることができる。


環境の工夫


使用する物品や配置などの環境の工夫により、自己遂行を促進することができます。


自己遂行のための環境の工夫例(食事場面)


・自動的に開くピンセット型の箸。

・白いご飯が見えやすい黒い茶碗。

・ソフト食の提供や隠れた切り込みを入れることで噛みやすくする。